長老選挙について

なぜ教会に長老がいるのか?

この問いは単純素朴な問いですが、これにキチンと答えるとなるとそう簡単ではないかもしれません。しかし、その中心にある理由は一つです。それは、教会の頭であられる主イエス・キリストのご意志が、教会の上に、教会の中で、明らかとなるためです。主のご意志が<複数の人間によって形作られる会議>の中で明らかとされる、そのために長老会が存在しています。それは、ちょうどジグソ・パズルのようなものです。ジグソ・パズルは、一つ一つの部分が合わさって<全体像>が現れます。それと同じように、複数の長老たちによって、教会に対する<主のご意志の全体像>が浮かび上がってくることが何より大切なことです。「主は、今、この教会に何をせよと言っておられるのか。また、どこへと向かって進めと言っておられるのか。」その主のご意志を祈りつつ聴き届け、それに服従するのが長老会議です。

長老の職務は何か?

小松教会の教会規則には長老の職務が以下のように示されています。

  • 礼拝及び聖礼典並びに定期集会の維持。
  • 伝道及び牧会。
  • 教会内の各部及び諸団体の指導。
  • 洗礼、幼児洗礼、信仰告白志願者の試問及び教会員の移動に関する事項。
  • 教会員の戒規。
  • 教会総会への議案提出。
  • 教会財産の管理及び財務管理。
  • 教師に関する事項。
  • 教団、教区、地区及び連合長老会との関係維持。
  • 宗教法人に関する事項。
  • その他教会における重要事項。

誰が長老にふさわしいか?

この問いにも、色々な角度からの答えが可能と思います。けれども、主のご意志を聴くことが長老の最も重要な役割ですから、1.主のご意志を礼拝において聴き届けている人、2.主のご意志に従って教会のために祈る人、が相応しいと言えるでしょう。そのため、小松教会の規則では、長老は「前年度の聖日礼拝におおむね6割以上出席し、維持献金など教会員としての責務を忠実に果たしている者」の中から選ぶと定められています。それは成績優秀者の中から選ぶ、という意味ではなく、主のご意志を礼拝において繰り返し聴き続け、これに服従している者の中から選ぶ、という意味です。

長老選挙までに備えておくこと

祈ることです。教会員各自が「主が誰を長老に召しておられるか」を責任を持って祈りつつ主に尋ね、長老選挙に臨むのです。それは、たとえ「前年度と同じ方が選ばれる可能性が高い」と思われる場合であっても、です。前年度と同じ方が長老に相応しいと思われる場合にも「この人を新たに長老として立てて下さい」と祈りつつ長老選挙に臨み、聖き一票を投ずるのです。

長老に選ばれるということ

長老が選ばれるのは、目に見える形としては多くの方々の支持を得たことによります。しかし、そこで最も大切なことは、「多くの方々の支持を得たこと」の中に「主キリストのお召しがある」と信じることです。<教会員の祈りの投票>が集まった所に「主のご意志が示された」と信じるのです。このことを心から信じることが、長老に選ばれた者にとっても長老を選んだ者たちにとっても、一番大事なことです。